webサイトを始めるにあたって、まずサイト名を決める人は少なくないでしょう。そして、そのサイト名をおしゃれな、スタイリッシュなフォントで書いてロゴを作りたいと思う人もいるでしょう。しかし、ロゴを作成するためには高価なデザインソフトが必要になることが多く、一般人がちょっとした時間と手間で作るのはなかなか難しいです。
しかし、ネットサービスを使えば無料で簡単にロゴを作ることができます。
そもそもロゴを作成するためにはなにが必要になってくるのかというと、フォントを読み込んでそれを自由に加工できるソフトとフォント自身になります。実はこのどちらも値段としてはピンからキリまであり、高価なソフトなら10万円以上、そしてフォントであれば数万円することも珍しくありません。
パソコンを購入したときに最初から組み込まれているフォントもいくつかありますが、こういったフォントはデザイン性に優れているものは少なく、ロゴを作ろうとすると非常に素人くさくなってしまったり、野暮ったく見えてしまうものです。
たとえば、海外のスポーツチームで日本人が活躍すると、チームがその選手の名前が漢字で書かれたTシャツなどを作ることがありますが、使われているフォントは大抵、無料で利用できる日本語フォントでとても事務的な印象を与えてしまいがちです。
デザインソフトを使うとフォントに色をつけたり、文字の形を変形させたり、あるいは影をつけるといったことが簡単にできます。見た目は地味なフォントであってもこうした加工を行うことである程度かわいかったり、かっこよく見えるものです。
ただ、安価なデザインソフトやホームページ作成ソフトに組み込まれている加工機能はあまりにも多くの人が使うために、そういったソフトで作成したロゴはどこかで見たことのあるようなものという風に見られてしまいます。
したがって、オリジナリティがあり、センスがいいと思われるようなロゴを作るためにはプロのデザイナーに頼むか、もしくは自分にデザインセンスがあるなら一から作るしかありませんでした。
しかし、海外に目を向けるとデザインの素人であっても自分でオリジナルのロゴを作成できるウェブサービスが存在するのです。国内にもそういったサービスはありますが、数の多さと質の高さという観点からいえば、海外のロゴ作成サービスの方がいいといえるでしょう。
料金は基本的に無料で、誰でも自由に使うことができます。では、ネット上のロゴ作成サービスは具体的にどのように利用すればいいのでしょうか。まず、たいていの場合、アカウントの作成が求められるのでメールアドレスを入力してユーザー登録しましょう。
登録後にログインするとロゴの作成および編集機能が使えるようになります。
海外のロゴ作成サービスを使う場合、どんなことに注意すればいいのでしょうか。まず、一番のポイントといえるのが利用できるフォントの種類です。ロゴ作成サービスには自由に使えるフォントがいくつか登録されており、好きなフォントを加工できるようになっていますが、種類が多いのはアルファベットのみのフォントで、日本語のフォントはまったくないか、あっても少しだけということがほとんどです。
したがって、サイト名をそのままロゴにする場合でも漢字やひらがなを用いるのは諦めた方がいいでしょう。サイト名を英訳するかローマ字にする、あるいは略称などを用いてアルファベットのみでロゴを作るのがベストです。
また、フォントの後ろに背景デザインを置いたロゴを作るという場合、そのデザインも選べることが多いですが、ものによって有料の場合があります。まったくお金をかけたくないのであれば、すべて無料素材で作るようにしましょう。
とても気に入ったデザインが有料だったのでお金を払ってもいいという場合は、基本的にクレジットカードを使うことになります。クレジットカードを持っていない場合はデビットカードが利用可能かもしれません。支払時に注意したいのは、料金プランが複数あるかもしれないということです。
なぜ同じデザインを使うのに二つの料金が用意されているのかというと、たとえば一つ目の料金は営利目的で運用しない個人サイトで使う場合のもの、二つ目の料金はオンラインショップや企業の公式サイトのように、営利が絡んでいる場合のものという風になっています。
これらの説明はすべて英語で書かれていることがほとんどなので、説明の文章を翻訳サービスなどを利用してよく読み、自分に合った方の料金プランで決済するようにしましょう。
サイト上でロゴを作成したあとはそれをダウンロードして自分のパソコンに保存し、あらためて自分のサイトなどに貼りつけて使うことになります。ここで気をつけたいのはどのような形式でロゴを保存するのかということです。
保存形式は複数のものから選べるようになっていることが多く、中には画質が少し劣化してしまうものもあるでしょう。ダウンロード後、画像編集ソフトなどで微調整を行いたいというのであれば、劣化がない形式で保存した方がいいです。
中には特定の画像編集ソフトでないと開けない形式もあるので、そのソフトを所持していないのであれば選ばないようにしましょう。ただ、ロゴの保存は一回しかできないというわけではなく、一度作成したロゴは、自分の専用ページからいつでもダウンロードできるという風になっているサービスも少なくないので、そういったサービスを使うなら心配する必要はありません。
どうしても漢字やひらがな、カタカナを組み込んだロゴを作成したいという場合はどうすればいいのでしょうか。この場合はやはりおしゃれな日本語フォントが使えるロゴ作成サービスを見つけるか、そういったフォントを買うなどしてなんとかするしかありません。
フォントについては、多くの個人がデザイン性の高い手書き風の日本語フォントを無料で配布しているので、そういったものをベースにすれば個性的でセンスのいいロゴを作れる可能性が高くなるでしょう。
ただ、個人が作成したフォントにはいろいろなライセンスが付加されていることが多く、たとえば、「素材として使ったら、あなたのサイトに私の名前を書いてほしい」といったライセンスがあることもあるので、きちんと従わなければなりません。